ANIME / 2019.02.27
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「パニック障害」を描いた実録エッセイマンガ

どうも、ラストクエスチョンの御坂しのぐです。
最近ニュースやSNSで「パニック障害でメンバーが休業・脱退」という言葉を聞きますよね…。よく耳にするようになり、言葉自体は知っているけど、実際どんな病気か分かっていないという方が多いのではないでしょうか?
今回はそんなパニック障害のことを少しでも知ってもらえる実話エッセイをご紹介します!
結果、「パニック障害でした」

今回ご紹介するのは、『パニくる!?〜パニック障害、「焦らない!」が効くクスリ。〜』(箸:櫻日和 鮎実)です!
<あらすじ>
ある日、コミケで心臓がバクバクに!?突然「パニック障害」になってしまったマンガ家による実話エッセイマンガ。
自分は「心の病」とは無縁だと思っていた…

「バカで楽天的なのが取り柄」という作者は、冬のコミケへ向かう途中、突然の激しい動悸に見舞われます。
なんだこれ、歩けない…迫る入場時間に焦りつつもギリギリ入場すると、いつのまにか落ち着いた症状に。「運動不足だ」と判断するも、それは今思えば身体からの最終警告だったのでした。
最終的に作者はどこへも行けず、呼吸もうまく出来ず、1分1秒を必死に過ごす生活になってしまいます。
「もっと早く気付いていれば…」と本文にありましたが、精神の病への偏見と勘違いにより悪化してしまうこともあるのです。
元気な人は自分がまさか『心の病』にかかるなんて思ってもみないですもんね…。
世界を敵に回してでも休め

パニック障害には様々な症状があって、作者は「動悸と過呼吸」などでした。例えば「吐き気嘔吐」「頻脈」「めまい」など…。
それは言葉で見れば大したことのないように感じるかもですが、パニック障害の人にとっては発作が出ると「死んでしまうのではないか」というほどの恐怖が頭を支配し、どんどん症状は悪化していきます。
マンガでは「心の病=脳の誤作動感」と表現してありましたが、うまい表現だなぁと。
パニック発作が起こると些細なことに過剰反応して体中に脳から命令が出るので「身を守らないと死んでしまう」というSOS信号が余計に思考を暴走させ悪化してしまうのですね。
その暴走を一時的に止めてくれるのが「安定剤」であり、治していくのが「お薬」の役目。
作中には、心療内科や薬に嫌なイメージを持ちがちな人は「心の病=心の骨折」と考えるとわかりやすいとあります。
骨折した時「気合いで治る」「医者は信じない」「松葉杖は依存するかも」「痛み止めは甘え」とはならないはずだ…と。
お薬を上手に頼って、心を安静にしなければいけないのですね。
焦らないのがコツ

一度何かに成功すると自信がつき、それが少しづつ積み重なることで、やっと出来ることが増えていきます。
途中で失敗して自信がゼロに戻っても、それは誰も悪くない!焦らず落ち込まず、ゆっくりと進んでいくことが一番大事なのです!
今回のコラムは、少し考えることが多かったですよね…。
でも「難しいから」と目を背けずに「誰だってパニック障害になり得る」と理解を深めることで、もっと人に優しく、自分にも優しくできるのです。
実は私もパニック障害だったのですが、家族や友人の協力により少しづつ良くなりました。
漫画だとわかりやすいので是非読んでみてくださいね!