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LOVE  /  2019.05.24

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バレエの王子様の実態

こんばんは。
新感覚バレエファンタジー「Colorpointe」支配人のHinkです。

本日も「恋愛」をテーマに、独自の恋愛観やあらゆる持論を繰り広げたいなと思っております。

本日のテーマは、みんな意外と知らない「バレエの王子様の実態」について。

バレエのお話なんて、夢物語ばかりと思ってませんか?
案外リアルで、人間の滑稽さが現れているんですよ。

*ここからのお話は、Hink独自の見解や解釈も入っております。バレエファンの皆様、どうぞ大目にみてくださいませ。

それではレッツゴー!

白鳥の湖

まずは有名な白鳥の湖。

さてこのデジレ王子様、まだまだ自由でいたいのに母君から結婚をしなさいと迫られる日々。
やだなー憂鬱だなーなんて思いながら、趣味の狩りにお出掛けします。

そこで出会った美しい美女軍団。
その中でひときわタイプのオデット姫に近付きます。

彼女たちは夜の間だけ人間に戻れるけど、ロットバルトという悪魔の呪いによって白鳥に変えさせられているという。

呪いを解く方法はひとつ。
真実の愛の誓いがあれば、とのこと。

「そんな!ひどい!こんな美しい人を!よし!僕が誓って君を救ってやる!誓うぞー!」

少し困惑するオデット。
私だったら出逢った日に愛の誓いをするような男、絶対に信用しませんけどね。
そんな男は必ず別の女性に目移りしますもの。

そんなことがありつつ、宮殿に戻る王子。
母君は各国の美女のお姫様を集めて、「まぁこの中から選びなさいな」とルンルン。

オデット姫に夢中な王子は姫たちに目もくれません。
…と思ったのに!!!

オデット姫にそっくりな黒鳥・オディールが現れた瞬間に「え?オデット?いや、違う?分からない…!分からないけど、魅力に打ち勝てない…!!」と、ここでまたオディールにも愛の誓いを立ててしまいます。

サイテー。サイテー過ぎる。
言わんこっちゃない。

悲しみにくれるオデット。
おかげでずっと彼女は白鳥のままです。

ひたすら謝る王子。
さてこの後は…色々なパターンの結末があるので、実際に調べてみてくださいませ。

とにかくこんな軽薄な王子なのです。
この作品には、それを許す、受け入れる、という美学が隠されているのかもしれませんね。

コッペリア

さてお次はコッペリア。

スワニルダという女の子と付き合っているフランツ君は最近気になることが。
それはコッペリウスのお家のバルコニーでいつも本を読んでいる美しい美女・コッペリアのこと。

スワニルダの目を盗んでは、彼女に会いに行きアプローチ。でも全く相手にされません。
それに気付いたスワニルダは、「なんなのよ!あの子!私が忍び込んで一言言ってやる!」と言ったところでしょうか、コッペリウスのお家に友人と忍び込みます。

ところがなんと!その美女はコッペリウスの作ったお人形でした!

「なーんだ!お人形じゃない!ププー!ばかね、彼ったら。よーし、私がお人形になりすましてイタズラしてやろう!」

ここでスワニルダの寛大さが垣間見られますね。
私だったら人形だろうとなんだろうと恋心を持った瞬間にサヨナラですけどね。
人形じゃなかったらどうしてたんだよって感じじゃないですか?

まぁそんな感じで一悶着ありつつ、スワニルダとフランツは結婚します。
おめでたい2人。案外お似合いなのかもしれないですね。

このお話はコミカルに進んでいくので、楽しく見られるバレエですよ!オススメです。

ドン・キホーテ

ドン・キホーテ「キトリ」を踊った時のわたくしです。恐縮です。

さて最後はドン・キホーテの中の恋人、キトリとバジル!

2人はラブラブで結婚したいと望んでいるんですが、なんといってもキトリのパパが子煩悩で許してくれません。

「ダメだダメだ!あんな男!」という感じで聞く耳持たず。
ここでバジルはある作戦を。
「よーし!彼女と結婚できないなら死ぬ!と言って死んだフリして、同情を誘おう!」

これもまぁ…浮気こそしないものの、彼もそこそこ浅はかです。
私だったらこんな人と結婚生活を送っていけるかしら、なんて心配になってしまいますけどね。

しかしながら作戦は大成功。
自分にナイフを突き刺したバジルを見て、村のみんなにも「結婚を許してやれよ」なんて言われて(死んでるのに)、キトリのパパはとうとう「わかった!!結婚を許す!!」と言い放ちます。(早く救急車呼びなよ)

そこでむくりと起き上がるバジル。

「いえーい!!今許すって言ったー!!」
てな雰囲気で、村中踊り出します。

おめでたいですね。でもこのバジルはまだ他の王子に比べると誠実でいいかもしれないですね。浅はかですが。

このお話はコミカルな上に、沢山の派手なテクニック満載でめちゃくちゃ盛り上がるので、かなり大好きな演目です。

ダンシングパレード

Colorpointeさん。

てな感じのことをコミカルに歌にした曲があります。

なんと、Colorpointeさんの「ダンシングパレード」という曲です。

iTunesその他配信サイトで聴けるので、是非チェックしてみてくださいね。
あ、NEWアルバム「Choosy Museum Dictionary」がリリースされました。
オルタナティヴ部門で5位までマークしましたので、もし興味があれば聴いてみてくださいませ。
(宣伝)

とにかく、意外とバレエって面白いし見やすいんだよ!!と言うことをお伝えしたくてコラムにしてみました。

少しでも気になった方は、観に行ってみてくださいね。
ちょっとハードル高いなぁ、なんて方は、まずはColorpointeのライブからでも。

6/18 なんと無料イベント!!

さて!本日もお付き合いいただきありがとうございました。

このコーナーでは「人生相談/恋愛相談」を募集しています。プライバシーは厳守します。
・お名前(ニックネームでも可)
・お名前公開の可否
・ご相談内容
などなど書いて、
info@colorpointe.com にお送りください。
採用の際のみ、ご返信させていただきます。

それではまた次回!!

「バレエの常識は、増える」

    Hink

    新感覚バレエファンタジー「Colorpointe(カラーポワント)」主宰。
    立ち上げから、演出、振付、作詞、運営など総合プロデュースし、自身もダンスボーカルとしてステージに立つ。
    海外のカルチャーイベントに多数出演し、国内外問わず活動中。

    日本工学院ダンスパフォーマンス科や、TRFのSAMが主宰するダンススクールにてバレエ講師を務める。
    また、他アーティストへの振付提供やダンス指導なども行うなど多方面に渡り活躍の場を広げている。

    2019年10月、プロデュース・脚本・振付・作詞・衣装まで全てを手がけたバレエミュージカル「シュガーポットサーカス」を上演。