ANIME / 2019.08.10
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癒しと鳥肌!?『ほのぼの×不気味』な漫画2選
みなさんこんにちは、または初めまして!虹のコンキスタドールの岡田彩夢です!
突然ですが、みなさんはほのぼの日常系漫画に不気味さを感じたことはありますか?
日常系に不気味なんてことあるの…!?と思う方も多いと思いますが、これに属している作品は最近だと『がっこうぐらし!』などが記憶に新しいと思います。
初めはゆったりしていて癒される内容なのに、次第に不穏な雰囲気になってくるところがスパイスとなって、とてもクセになるんです…。
普通の日常系だと何か物足りないんだよな…と思った経験がある方、特に一見の価値ありです!
ということで、今回は「ほのぼの×不気味」な漫画を2作品紹介したいと思います!
1冊目は、ひとりぼっちの少女と少し変な猫の日常『黒-kuro-』
白い粉を引いた道から外には出てはいけない。
満6歳になったら半年以内に必ず「とある注射」を打たなければならない。
そんな変わった決まりがある町がありました。
町から離れた場所にある大きなお屋敷には、ひとりの女の子と黒い猫が住んでいました。
女の子の名前はココといって、薬になるお花を育ててお医者さまに売るお仕事をしています。
ココはいつも猫のクロと一緒に居て毎日を楽しく過ごしているのですが、町のほとんどの人はクロのことを不気味がり、化け物と呼ぶのです。
1人と1匹の楽しいはずの毎日は、どこか不気味に流れてゆきます…。
街の人はクロを化け物扱いしますが、ココは何を言われてもクロのことを手離さず大切にしています。
クロは鳴き声が変だったり脚が伸びたり、口から鋭いトゲのようなものを出したりと、どう見ても普通の猫ではないのですが、ココを脅かす全てのものから守っています。そんなココとクロの関係性が切なくて尊いんです…。
ココとクロにまつわる謎は、お話が進むにつれて徐々に明かされていきます。結末にも注目!
3巻で完結しており、手に取りやすい巻数です。
同じ作者さんが現在連載中の『シャドーハウス』も面白いので、併せて是非!
2冊目は、萌えとツッコミとちょっとひんやり『ホワイト会社に首ったけ!』
冴えない主人公・青田さんが就職した会社はめちゃくちゃホワイト。
画像編集ソフトで写真から人の脚を消したりするだけの簡単なお仕事で月給35万円。賞与は年2回。無断で13時に出勤してもお咎めはなし。
しかし、そんなイージーモードな会社にも1つだけ欠点が…。
たった1人の上司であり社長の神戸さんは、顔だけ(物理)の無能男なのである…。
そう、言うなれば顔が良い生首。
そんな神戸さんが大好きなのはボードゲーム。ことあるごとに青田さんをボードゲームに誘い「青田さんが負けたら残ってる有給4月までに全部消化ね!」と消し飛びそうなほどホワイトなお願いをしてきます…!
作中に登場するボードゲームは全て実在するもので、単行本ではお話とお話の間にボードゲームの写真と概要が分かりやすく載っています。
ただでさえ漫画が面白いのに、ボードゲームも面白そうなのばかり紹介されていて読んでいてワクワクします!
さて、本題の不気味要素はというと、2話目から顕著に現れてきます。
青田さんと神戸さんが(業務時間内に)映画館へ行った時のこと…。2人楽しく映画を見ていたら、背後から青田さんに向かって「こいつ信じたら殺されるよ」と謎の声が聞こえたのです。
ここから回を増すごとにじんわりと「うちの仕事って一体何?神戸さんはなぜ生首?あれ…そもそも私どうやってこの会社に入ったんだっけ?」と青田さんの中で不安と疑問が膨らんでいき、不気味要素も加速していきます。
因みに私の背筋が1番ひんやりしたのは、青田さんが「(今の会社がホワイトすぎて)前の会社で私は過労死してて天国に来たんじゃないかって思うほどですよ」と冗談で言ったら、神戸さんが笑顔で「いつそれに気づいたの?」と返してきた時です。ゾッ…。
ただ不気味なだけではなくちゃんと伏線も回収していくし、なにより今までこんな結末なかったのでは?という終わり方でとっても素敵なんです。ハートフルだしスカッとする作品だなぁと思いました。
そして青田さんと神戸さんの萌キュンな展開も大事なスパイスですー!!
読み終わった後、思わず誰かに勧めたくなる漫画です!
蒸し暑い夏、「ほのぼの×不気味」な漫画を読んでひんやりするのも風流。
日常系でもありホラーでもあり、一見正反対の要素を掛け合わせた斬新なジャンルですが、どちらの作品も読み終わった後は胸が温かくなります。クセになる…。
他にも「ほのぼの×不気味」に該当する作品があれば、是非教えてください〜!
それでは!ここまでお付き合いありがとうございました!
岡田彩夢でしたー!!