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SPORTS  /  2020.04.28

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皐月賞から~無敗の日本ダービー制覇への挑戦~

こんにちは。馬事文化応援アイドル桜花のキセキ・一瀬恵菜です。

さて、桜花賞、皐月賞が終わり、春のクラシック戦線は5月へと気持ちを切り替え始めているところです。
今回の記事では、今年の皐月賞を振り返りつつ、歴代皐月賞馬のダービーへの挑戦を、振り返りつつ書かせていただきます。

第80回 皐月賞

「2歳王者の無敗馬対決」

朝日杯フューチュリティステークスを勝利したサリオス。そしてホープフルステークスの覇者コントレイル。
2歳にしてG1制覇した馬が2頭いる状況が馴染んできた頃ではありますが、この世代の最優秀2歳牡馬として選出されたのはコントレイルでした。

2017年よりホープフルステークスはG1昇格となりましたが、初めてこのレースを勝利した馬の選出となりました。
それぞれG1タイトルを掴んでいる2頭の注目度はもちろんのこと、そのレース以来の実戦となることも私たちファンの予想を楽しませる要素でした。

前哨戦を勝ってここへ挑んだ各馬の中でも、弥生賞ディープインパクト記念を武豊騎手を背に美しい勝ち方をしたサトノフラッグ。
そして皐月賞3着に末脚を伸ばしたスプリングステークス覇者のガロアクリークなど、好メンバーが集結していました。

4コーナーを回る際、コントレイルは大外を回し、楽そうな手応えで上がってきます。内寄りからサリオスも手応え抜群。

「やはりこの2頭か!」と気がつけば2頭はあっという間に抜け出しており、中山の急坂を登りながらマッチレースに。
2歳王者は伊達じゃない!と言わんばかりの素質溢れる直線は大変熱くなるものがありました。

勝利を掴んだのはコントレイル。大外を回しながらも実力を見せつけました。

敗れたサリオスも、振り返ると馬場の悪い内寄りを通っていたこともあり、この2頭の対決は今後も見届けることができるのならば、やはり…日本ダービーで見てみたいと夢は広がります。

二冠達成を狙うとなると…

第80回皐月賞馬となったコントレイル。
過去を振り返ると、続けて日本ダービーを制したのは、近年では2015年のドゥラメンテまで遡ることとなります。

当時の皐月賞でドゥラメンテは4コーナーを回った際はまだ内目にいて、そこから驚くべき脚色で外から追い込んできます。
少々荒々しさもある内容ではありましたが、それでいて残りの直線で最後は流す余裕さえあると思わせるレースぶり。

2着は後にドバイターフを制するリアルスティール。そして3着には獲得賞金歴代1位を誇るキタサンブラック。
かなりの好メンバーが揃っていたことがわかります。

着外ではありますが、後にG1を制したクラリティスカイ、サトノクラウンなども出走していました。
ドゥラメンテはこのまま日本ダービーへ駒を進め、当時のレースレコードを更新し快勝!

皐月賞が初の中山挑戦であり、それまでの4戦を全て東京で駆け抜けていたこともあって、更にパフォーマンスを上げてきた印象があります。

比較するとコントレイルは、東京スポーツ杯2歳ステークスで既に東京コースは一度経験済み。
更に2歳芝1800mのレコードを叩き出す圧巻の内容。過去の覇者と比較しても十分面白味がある存在です。

無敗の制覇がかかる?

昨年はサートゥルナーリアが無敗のダービー制覇へ挑戦し5着に敗れていますが、本馬もホープフルステークスを勝利し、皐月賞を制覇した一頭。
逆に本馬は日本ダービーまで東京コース経験がありませんでした。

今年もしもコントレイルが日本ダービーへ挑戦するならば、ディープインパクト以来、無敗での制覇が期待されます。
ディープインパクト産駒であるコントレイルが挑むことは大変楽しみです。

ディープインパクトはどちらかといえばサートゥルナーリアに戦績が似ているような印象で、日本ダービーで初めて東京コースを経験し、2度の中山挑戦、そして関西圏での勝利を含みます。

ホープフルステークスがG1へ昇格されたこともありますが、コントレイルのローテーションはまた新時代を築いていくものとも言えます。

さらに遡ると、無敗で皐月賞→日本ダービーを制したのは…

①1992年 ミホノブルボン
芝1000mでデビューし、東京で2戦目を勝利、そして現在の朝日杯フューチュリティステークス、スプリングステークスを勝利し、距離をどんどん伸ばしていった一頭でした。

②1991年 トウカイテイオー
不良馬場の芝1800mでデビューし、シクラメンS、若駒S、若葉Sを勝利し、初めての東京コースが日本ダービーであり、1.6倍の人気を集めました。

③1984年 シンボリルドルフ
日本で初めて無敗の三冠馬となった本馬。関東馬だったこともありますが、デビューは新潟芝1000m。その後東京で2戦し弥生賞を勝利。皐月賞、日本ダービーともに1倍台の人気を集め、その血は②トウカイテイオーへ受け継がれています。

上記を見ると、ディープインパクトの偉大さも改めて感じますが、今年の皐月賞を終えて、その血を引くコントレイルには新たなる記録更新へ"飛行機雲"のようにのびのびと伸ばしていってほしいですね。

2着だったサリオスも、近年ではマカヒキがダービーで巻き返しVを飾っています。
ハーツクライの血を引く本馬が2005年の有馬記念のように…食い止める可能性もありますよね。

もちろんここからダービートライアルも始まりますし、巻き返し組にも注目が集まります。

コロナウイルスの影響で、無観客競馬での実施が続いておりますが、春のGIシーズン、さらに期待が高まっていきますね!
皆さんで今後も競馬を愛して声援を送りましょう!

読んでいただきありがとうございました。

    一瀬恵菜

    馬事文化応援アイドル「桜花のキセキ」メンバーとして、2018年5月より活動開始。
    競馬場やウインズにて、ライブイベントやトークショー、予想番組等に多数出演。
    競馬好きの家庭に生まれたこともあり、幼少期から競馬に慣れ親しむ、桜花のキセキ一の競馬通。
    2019年5月に立ち上げられた、馬事メディア「HORSE CULTURE LOVERS」では、
    取材等も自ら行って記事を寄稿するなど、馬事文化を広めるための広報活動も積極的に行っている。