GO OUT / 2022.03.06
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こりゃ凄い!ネオ恋愛を読め!「オルタネート」編

やっほー、酒粕にハマりすぎて発酵食品パラダイス!な丸山です。
料理ばっかで最近本読んでないなーと思い、ずっと気になってた加藤シゲアキさんの新作を読みました…もうね…。
即読破。こりゃすごい。
コロナ禍だし、マスクだし、何より出会いがない!
そんな人達に読んで欲しい本がここに!!あったんだ!!!
とにかく私のクチコミ聞いてほしい!いくよ!
レッツゴー!
ざっくりのあらすじ教えちゃう

これは高校生の話なんだけど、学生限定マッチングアプリ「オルタネート」がある世界。
私たちでいうsns、みたいな感じ。やってない方がなんで?!ってなるくらいみんなやってる。
そこで出会う色んな人達の良い出会い、イメージ違い、なんなら離れてしまったもう会えない友人に会えちゃった、っていう何人もの話が一緒になった話。
これがねーーーリアル。加藤さんなんで知ってんの?ってくらい。
色んな人に感情移入してしまう心ぽかぽか内容になってました。
ここがすごい①「マッチングアプリのカジュアルな可能性」

マッチングアプリ、マッチングアプリ、っていってたらステマみたいになってきました。全然違います。
私自身、あまりマッチングアプリに期待をできない人間なので、この本でハッとさせられた気がします。お見合いに近いですよね、時代はまわってくって中島みゆきが言ってたよなあ。
全然知らない人、出会うことなかった人と知り合うのって機械的な気がしたけど、それってお見合いがあった時は当たり前やったんかなーなんて俯瞰で気付いたり。
何かいいことがある、時代にあってるから流行ってるんだもんね。
ここがすごい②「繋がっていく広がり」

オルタネートは、私たちのマッチングアプリとsnsの良いとこ取りって感じで、完全に知らない人だけの出会いではなくて。
同じ大会に参加してる人を見つけてマッチング、そこから気になっていく…みたいな。
私たちの知り合いかも?、で投稿みたら「この人良くね?」ってなるのに似てるのかなー(あるある)
それってすごくカジュアルで、生活にときめきを増やしてくれてるいわば現代の娯楽…?
共通の友人と「〇〇って知ってる?」「知ってるよー!同級生で〜…」みたいな話題作りにもなるよね。
snsの繋がりはもろい、とかいつでも繋がれるから寂しくなりがち、とか思ってるけど、これが当たり前になったらなんかえらいことが起きちまうんじゃないか、そんなことを思った20の春。
この本でも「そことそこが!?え!?」みたいなことがあったりなかったりするので、マジで最後まで読んで欲しい。
まとめ。初手と最後の爽快感がたまらない一冊

読み始めは「高校生の話を大人が読んでも…ああ青春…虚しい…」なんて(ひねくれた)私は思ったんですけどさすが、シゲアキ先生。知らぬ間にギア全開で走り抜けました。
若い人はこういうアプリの可能性について、上の人は今の時代への理解と疑似体験、をしてもらうのに最適な一冊なんじゃないかなあーと思いました。
あと普通にときめく!学生ってかわい〜〜〜青春さいこ〜〜〜自分の時代にあったらどうやったんやろか〜、と初心に戻れます。
ぜひ春の風を感じながら、読んでみてください。
ほなね!
学生時代からアイドル関係なしに加藤さんの本が好きな筆者

丸山リナ。ミスid2015F。エルレナムというバンドのボーカルをします(予告)。文を書くのが好きでこのコラムも早4年。人に支えられて生きています。最近アコギの弦がビビってしまって直そうと思って1日が終わっています。コスプレイヤー、ライバーもぼちぼち。
Twitter・Instagram: @rina_marucon